大きくする 標準 小さくする

十二単の着付方

 

 遠い平安の昔、王朝の女性たちは何枚もの衣を次々に重ねて、その色目の美しさを競い合いました。
 これが唐 衣装と呼ばれるもので、
十二単の名で親しまれています。
 皇室のご即位やご成婚の祈りに、また一般のも十二単で結婚式をあげる人が増えています。
  小袖を着て濃色の長がかまを
 つけます。
 髪は御中のかつらで、
 額ぐし、さい子を飾ります。
 足にはしとうずをはきます。
 
 後ろの衣紋者は、
 着せやすい様に順に衣装をさばいて もちます。


 
 
単にそでを通します 。
 萌黄色、幸菱紋の綾着物です。




 
 ひもを後ろから前に回します。

 
 ほもは蝶結びに仕上げます。

 
 五つ衣の一枚めを着て
 ひもを結びます。
 雲立てわく紋の個綾地織物です。
 一枚目を着たら、
 単に結んだひもを抜きます。




 
 五つ衣の二枚めを着ます。
 ひもを結んでから一枚めのひもを
 抜きます。



 
 五つ衣の三枚めを着ます。
 十二単は重ね色目の妙を
 競いますが、
 これは「紅のにおい」です。
 一枚めより二枚め、
 三枚めと重ねるごとにすこし
 ずつ 色が濃くなっていきます。
 五つ衣の四枚めを着ます。
 ひもは一枚着るごとに、
 前のひもを抜いていきます。

 
 五つ衣の五枚めを着ます。
 裏と表と同系色で、
 おめり分(ふきのように
 表に少し見える部分)
 で重ねの色目を出しています。
 五つ衣のえり合わせを、
 一つえりのように重ねかえます。


 
 
 五つ衣が着終わった姿です。
 重ね色目が鮮やかで、
 雅びな雰囲気をただよわせていす。


 
 
 打衣を着ます。
 地紋なしの紫色、綾織物です。
 裏と表と同系色の平絹です。


 
 表着を着ます。
 萌黄色地に雲立てわく紋、
 さらにその上に唐花の丸紋を
 配した二倍織物です。
 裏地にはうこん地の平絹を
 用いて いす。
 表着にひもをかけ、
 先のひもを抜きます。




 
 表着の上に唐衣をつけます。
 唐衣は虹色、
 小菱の地紋に向かい蝶の上紋、
 二倍着物です。
 裏の返しは薄虹梅、繁菱です。

 
 裳をつけます。
 三重だすきの地紋にすり絵の
 桐竹鳳凰紋で後ろに長く
 引きます。
 大腰、引き腰、小腰は、
 あけぼの色、窠にあられ紋です。
 
 檜扇を持ち、
 でき上がりです。
 手前においてあるのは帖紙
 (たとうがみ)です。
 でき上がりの後ろ姿です。


 
 
 


 

このエントリーをはてなブックマークに追加

営業時間のご案内

営業時間
平日      10:00~19:00
土日祝  9:00~18:00


*成人式・卒業式シーズン
は、早朝営業を行っています。
お気軽にご相談下さい。

定休
火曜,第三水曜(祝日は翌 又は翌々日に振替)

電話番号
047-475-8731