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Q.千歳飴って?

A.
千歳飴 
七五三では、千歳飴(ちとせあめ)を食べて祝う。千歳飴は、親が自らの子に長寿の願いを込めて、細く長くなっており(直径約15mm以内、長さ1m以内)、縁起が良いとされる紅白それぞれの色で着色されている。千歳飴は、鶴亀(つるかめ)や松竹梅などの縁起の良い図案の描かれた千歳飴袋に入れられている。

千歳飴は、江戸時代元禄宝永の頃、浅草の飴売り・七兵衛が売り出したのが始まりとされている。


製法

 

千歳飴の製法には地方ごとに形状や色が異なる。

関東の千歳飴は水飴砂糖を材料とし、の中で140程 度の熱に達するまで煮詰めたのち鍋から取り出して平たく展ばして冷却する。硬化しはじめて柔らかい塊状にまとまった飴に均等に空気を混ぜるために飴の塊を 棒に引っ掛け、引き伸ばしながら何層にも折り返す製白機と呼ばれる機械に掛ける。この工程により透明の飴に中に無数の空気の細い隙間が生じ乱反射して白く 見えるようになり、千歳飴独特の舌触りの食感が生まれる。触ると火傷するほど熱を帯びた飴の塊を製白機から外し、手または機械で細長く伸ばし、平たい台の 上で転がして均等な太さに成形し、適当な長さで切り口が欠けないように包丁を用いて叩くようにして切断する。伝統や格式を重んじる菓子屋では以上の手順を 経て作った千歳飴を神社に納め、お祓いを受けてから店頭に並べる。